【1742年に建立された保生大帝が祀られている寺廟】
MRT淡水線「圓山駅から徒歩10分程の場所に位置する大龍峒保安宮は、医学の神様として知られる「保生大帝」が祀られている寺廟で、「艋舺清水巌」「艋舺龍山寺」と並ぶ台北の三大寺廟の一つにも数えられています。
大龍峒保安宮の歴史は古く、1742年に中国の福建省泉州同安県から移民してきた人々が、「保生大帝」を祀るために建てた小さな廟が始まりとされ、1830年に現在の原形となる三殿三進式へ改築されました。日本統治時代初期の1898年からは日本語学校として使われるという時期もありましたが、1918年にはさらに大規模な改修も行われました。終戦後も何度か改修がなされ、1985年には国家第二級古蹟にも指定されました。さらに、2003年には古跡保護への取り組みが高い評価を受け、UNESCO文化資産保存賞を受賞しました。
現在の大龍峒保安宮には、主神である保生大帝以外にも、農業の神様とされる「神農大帝」、安産・子宝の神様である「註生娘娘」、商業の神様である「関聖帝君」、土地や財の神である「福徳正神」など、様々な神々が祀られており、多くの参拝客が祈りを捧げています。
また、毎年4月から6月にかけては保生大帝の誕生日を祝う「保生文化祭」が開催され、様々なイベントが行われるので、興味のある方はこの時期に合わせていくと、より楽しめると思います。
さらに詳しく大龍峒保安宮について知りたい方は、日本語対応の公式HPに大龍峒保安宮の歴史から建物の詳細まで掲載されているので、そちらをご覧下さい。 |