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 平々凡々便り・206通 2019年9月4日 01:10

■オテズラからシクロスポリン治療へ

以前にどこかで書いたかもしれませんが、実は尋常性乾癬という病を小学生の高学年の頃から患っています。

今年2月からこれまでの塗り薬と併用して、オテズラという4週間で1万7千円ぐらいする薬を数か月ほど飲んでみたのですが、結局変化がなかったので、昨日(9/3)からまた別のシクロスポリン(通称ネオーラル)という免疫抑制剤を試してみることにしました。

これまで飲んでいたオテズラが2017年から発売されたのに対し、シクロスポリンは1992年から適用承認されている古い飲み薬です。乾癬の治療対象は中等度~重度ですが、乾癬以外にも非感染性のぶどう膜炎にも効果があるとされています。ちなみに私は2010年ぐらいからおそらく乾癬性と思われるぶどう膜炎を発症し、今も完全に完治はしていない状態にあるので、もしこの薬で効果があれば一石二鳥かなと思っています。

なお、そういった期待も込めて自分から申し出て処方してもらったものの、昨日は飲む勇気がなく、本日の朝から飲むことにしました(笑)

その理由は免疫を抑えることにより、感染症にかかりやすくなるリスクがある他、血圧上昇や腎機能低下などの副作用も出やすいとされ、さらには発がん性(特に長期使用の場合)が認められている薬でもあるためです。また薬を受け取るときには薬剤師から、肺炎のような症状が出る場合もあるとまでサラッといわれました(笑)。



もちろん薬には副作用やリスクはつきものですし、オテズラを飲むときも最初は不安の中で飲んでいましたが、シクロスポリンに関しては、風邪薬やアメリカのビオチンサプリなども含め、これまで飲んできた薬にはないリスキーさを感じています。

ただ、シクロスポリン以外で残された治療法は生物学的製剤のみという状況でもあります。生物学的製剤に関しては、乾癬に対するものはレミケード、ステテーラ、ヒュミラなどが代表的ですが、今年もスキリージが新たに発売となり、結構豊富にはありますが、高額医療制度を使わなければならないほど高額です。一応、レミケードなど一部の生物学的製剤は、バイオシミラーといういわゆる生物学的製剤のジェネリック版も存在はしています。レミケードのバイオシミラーであれば、最初を除き、2か月で3万ちょっと(体重60キロ、3割負担で計算)で済み、オテズラよりも安いです。しかし劇的に改善される一方で、シクロスポリン以上に感染症にかかりやすくなることも含めたリスクが高く、あくまでも最終手段という立ち位置にあります。また、大きな病院でないと対応できないともいわれました。

とりあえず今回は、シクロスポリンを一か月ほど飲んで様子を見ることになっていますが、乾癬だから発症しにくいとされている有名な感染症もあり、シクロスポリンを飲むことにより、その辺のバランスが崩れてしまわないかが少し心配ではあります。私はこれまで37年間、インフルエンザに一度もかかったことがないですが、このあたりの関係性を示した情報はないものの、この点もこれまでの免疫力がそうさせていたのかもしれないとも思っています。

今後の方針としては、この薬である程度状態が良くなれば一度中断し、また症状が出てきたときに飲むみたいな感じで、長期間の使用は避けながら対応していくようですが、シクロスポリンでどう改善したかという情報がネットでは少ないので、乾癬で同じ状況にある人たちのためにも、今後は体験談として、途中経過(ぶどう膜炎も含む)を書いていこうと思っています。

最後に先ほどちらっとアメリカのビオチンサプリについて書きましたが、ビオチンが乾癬に良いというネットの情報を参考にし、数年ほど前に楽天やアマゾンを通じて買っていたことがありました。私が買っていたのは5,000mcgから10,000mcgであり、日本のメーカーではこの大容量のものは扱っていないため、アメリカのメーカーのものを買っていましたが、効果については多少はあったのかなとも感じていました。この辺についても次回、皮膚科に行った際にきちんと有効かも含めて聞いてみようと思っています。



【参考文献】
・大槻マミ太郎(2019)「乾癬へのバイオ導入は「life restoring」【平成の医療史30年◆乾癬編】」医療情報サイトm3.com
https://www.m3.com/open/clinical/news/article/671298/ (最終アクセス日2019/9/4)







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