平々凡々便り・205通 2019年8月22日 23:00
■日韓軍事情報包括保護協定破棄(笑)
日韓軍事情報包括保護協定破棄という、まさかのニュースが飛び込んできました!(笑)
これは日本との関係だけでなく、アメリカとも関係する問題なので破棄はないだろうと思っていましたが、本当に破棄してくるとは驚きしかないです。
日韓関係も少しずつ落ち着きを取り戻しつつあった中での破棄だったこともあり、今般の日韓関係に関するニュースの中でも一番衝撃的でした。
今はある程度戻しているようですが、発表直後はドルウォンレートも一気にウォン安が進んでいました。
さっそくこのニュースも現地のネット民がどう思っているのかを見るために、Naverのニュースに対する書き込みを確認したところ、今までとは違い、ほとんどが左寄りのコメントばかりになっていました。8月15日の演説の際に保守系のコメントが消されるというニュースを耳にしていましたが、同じように操作されているような感じさえ受けました。
北へ融和政策をとる韓国政府の現状を考えれば、ある意味、北へ融和の意思を最大限示したという見方もできますが、今月に入り、ミサイルを連発していること、8月15日の演説にも批判的なコメントを出しているという中で破棄を強行したことには驚きというほかありません。
なお、2時間ほど前に中央日報(韓国版)が「“일본 아니라 미국에 NO했다”대미외교 시험대에(“日本ではなくアメリカにNOとした”対米外交 試験台へ)」というタイトルで記事を出しています。これは軍事協定の継続を望んでいたアメリカに対して拒否をしたとアメリカ側から受け止められる可能性が高いとし、在韓駐留費などで圧力をかけてくるのではという内容ですが、まさにその通りで、アメリカがどういう反応を示すのか要注目という状況です。
あとは私の個人的な見方ですが、韓国は中国も意識しているのではと感じています。韓国は2017年にTHAADを配備して以降、今もなお韓国へ訪れる中国人観光客の数は減少したままです。また、LCC各社が日本から中国へ路線の変更を進めようとするも、10月10日まで一切新しい路線は受け付けないと発表しています。ただ、ここで日韓軍事情報包括保護協定破棄すれば、日米韓の連携も崩れ、中国にとっては利することにもつながり、ある意味で韓国が中国をサポートした形になります。つまり、そこから韓国と中国の関係を強めていき、LCCの新規受付や中国観光客の呼び込みを狙っているという思惑もあるのではと私は思っています。
あまりこういう敏感な内容については控えるつもりでいたのですが、さすがに衝撃が大きいニュースだったため、書いちゃいました(笑)。
最後に今回の決定は安全保障という韓国の国民の安全にも関わっていることもあり、必ずしも韓国の国民が簡単に受け入れるものとはいえず、文政権への批判も広がりかねないものになるのではと思っています。
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