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  北海道から全国、そして世界へ・・・
平々凡々便り 第11通
発信日:2006年4月25日
2時15分


 
■ シンガポール・マレーシア・韓国(釜山)旅行を振り返る 〜観光2日目・マレーシア観光〜 

観光2日目はマレーシアのジョホール・バルに行く予定を立てていたので、朝9:00にホテルを出発し、ブギス駅から徒歩10分ほどの場所にあるクイーン・ストリート・バスターミナルへ向かいました。

事前に切符の買い方などはインターネットで調べていたのですが、行ってみるとカウンターが2つあり、どちらで買えばよいのか分からず、とりあえず片方のカウンターに近づくと「ジョーホー?」と聞かれました。おそらくジョホール・バルのことだと思い「ジョーホー」と言うと、S$2.40と言われたのでさっそく支払おうとしたのですが、まだシンガポールドルに慣れておらず少し慌ててしまい、高齢の店員に「スローリー、スローリー」と言われてしまいました^^:;

バスの乗り心地はそんなに期待していなかったのですが、非常に快適で景色も楽しめ、乗っているだけで見ごたえ十分でした。ただ、かなりのスピードが出ていたので、シートベルトをした方がいいのかなと思いしようとしましたが、なんとシートベルト自体がついていませんでした(笑)
 
バスに乗ってから30分後、イミグレーションがあるコーズウェイへ到着しました。そこから先は歩いて国境を渡るか、それともバスに乗車して渡るかという選択肢がありましたが、1キロ位の距離なので徒歩で行くことにしました。ただ、ここでトラブルが発生してしまいました。徒歩での国境越えの体験を、あるサイトで紹介しているみたいに私も写真付きで紹介しようと、イミグレーションから徒歩で外にでる通路の風景を撮影していたところ、警備員の人が来て「イミグレーションは撮影禁止なので、ここで撮影したものは消去しなさい」といわれ、警備員の監視の下あえなく削除するはめになりました。今まで国境等で警備員に呼び止められたこともなかったので、「ひょっとして出入国禁止?」「別室で取調べ?」ということが頭を過ぎるぐらいに焦りました。

ようやく外へ出ると、1キロ先にはマレーシアが見え、期待と不安を胸にマレーシアへ向かいました。さて、マレーシアのイミグレーションですが、あるサイトでは道路を挟んで反対側にあり、渡るのが大変だと紹介されていたので、少し不安でした。ただ、よくよく見ると歩行者用の信号を発見し、そのサイトの人は信号に気づかなかったのだろうと思いつつ、押しボタンを押し、青になるのを待っていました。そして、青になったので、いざ渡ろうと思ったのですが、一台も車が止まることはありませんでした。
ここで、ようやく渡るのが大変という意味を理解しました。ただ、幸いにもイミグレーションの入り口で車が渋滞しており、他の人達はその渋滞の中を針で縫うようにして渡っていたので、私も同じように渡りました。

マレーシアのイミグレーションでは簡単な入国審査があり、それを終えて、いざ外に出ると、今度はタクシーの客引きの荒らしでした。片言の日本語(日本人と分かるようだ)で「ドコニイキマスカ」と聞かれたので「No money!」と答え、そこを抜け、街中に入りました。ただ、明らかにシンガポールと雰囲気が違うというのが入った瞬間に感じました。

とりあえず両替しようと思い、街中の両替所でマレーシアの通貨であるリンキッドへ両替(1RM=約30円 ※2006年4月時点)しました。マレーシアは物価が安いので、とりあえず3000円分だけ両替しました。

その後、私にとっては今まで感じたことのない異様な雰囲気の街中を歩き、ガイドブックにあるシティ・スクエアというショッピングセンターに辿りつきました。
ここのショッピングセンターは思ったより近代的で、いくつか店を回ってみるとCDショップ、DVDショップがありました。料金を見た瞬間、「安い!」と思い、特に韓国好きな私にっては、韓国に関する商品がかなり安かったので、それだけで見入ってしまいました。韓国に限らず、日本のドラマも安く、白い巨塔の後編DVDが約1000円、GOODLUCKのVCD全作で約900円だったので、まず、それらを購入しました。ただ、まだ欲しい商品があったので一旦、両替所に戻り、2000円分を両替し韓国のミュージックビデオ等も購入しました。商品を選んでいる時は、ここが本当にマレーシアなのか分からなくなるぐらい、見入ってしまい、時計を見ると13時30分過ぎで、2時間以上、これらに時間を費やしてしまいました。

街の雰囲気も良くないし、もう、これでシンガポールへ戻ってもいいかなとも思ったのですが、せっかく来たのだからという思いから、ガイドブックに書いてあるような観光地も少し見ることにしました。ただ外が暑く、喉も渇いていたので、とりあえずオレンジジュースを購入しようと思い、近くのセブンイレブンに入りました。店内でジュースを探していたところ、なんと日本語で書かれたオレンジジュースを発見しました。何だか嬉しくなり、それを買うことにしたのですが、日本人用なのか他のジュースに比べ、値段が高く設定されていました。高いといっても日本円で70円ぐらいでしたので購入しようと思い、レジへ持っていったのですが、警察らしき人と店員が話しており、店舗の前にもパトカーらしき車が止まっていたので、どうやら強盗か何か事件が起きた後のようでした。

その後、博物館でもある王宮を目指し歩いていたのですが、なかなか見つからず、その代わりにヒンドゥー寺院を見つけました。シンガポールにもあるのですが、まだ、そちらは見ていなかったので、その形、装飾、色合いのどれをとっても、見事という他なく、すごく印象に残りました。
 
結局、そうこうしているうちに時間も15時を過ぎたので、シンガポールへ戻ることにしました。ただ、ここで問題なのが、どうやって戻るかということで、事前に調べたとはいっても、あまり詳しく書いておらず、来た逆をすればよいといったことばかりで、分かっていたのはシンガポール行きのバス停が5キロ北にあるといったことだけでした。

正直、タクシーを乗るつもりはなかったのですが、動かなければ帰れないので、ショッピングセンターのタクシー乗り場へ行き、運転手にガイドブックを見せ、「ここへ行きたい」といったのですが、何を言っているのか分からず、とりあえず、OKとの事だったので乗ることにしました。ただ、車内を見るとどこにもメーターはありませんでした。なんとか、バス停には辿りついたのですが、料金を聞くと10RM(日本円で約300円)で、マレーシアの物価等を考えると、高いなあと思いつつ、支払いました。今考えると、乗車する際に、値段を言っていたのかもしれないと思っています。しかも日本語のガイドブックを見せたことで、高くいわれた可能性も考えられますが、それが通常の料金かもしれないので、その辺は定かではありません。
 
これで、ようやくシンガポールへ戻れると一安心していたのですが、今度はバス会社同士の客引きの嵐が私を待っていました。次から次へと、どこへ行くのかと聞かれ、「シンガポール」と答え続けていたのですが、途中でトイレに行きたくなったので、「バスルーム」といって、なんとかその場を逃れました。実際にトイレへ行ったのですが、ちょうど入り口のところに年配の女性が座っており、20セント支払うように指で指示されました。指示通り、支払おうと思ったのですが、財布の中がシンガポールとマレーシアの小銭が混ざってしまい、まだシンガポールの小銭も見慣れていなかったので、かなり探すのが大変でした。とりあえず、見つけて支払ったのはいいものの、ものすごく無愛想に親指でトイレの方向を指し、「行け!」といった感じで態度が悪く、しかも中には支払っていない人もおり、ちょっと腑に落ちませんでしたが、その辺は文化の違いなので割り切りました。

その後、シンガポール行きの切符売り場を探していると、アラブ系の人がまた私にどこへ行くのかと聞かれたのでシンガポールと答えると、なにやら、自分のことを紹介し始めました。正直、英語と他の言葉が混ざっているようで、何を言っているのかよく分からなかったのですが、「自分は一番下の学校しか卒業していない(日本でいう中学生?)」といったようなことを言われ、それから、空っぽの財布も見せられ「すぐ、そばにあるファーストフードで食事をしたい。ただ、お金がない」みたいなことを言われました。つまり、お金がないからおごってくれという話でしたが、私も早く、シンガポールへ戻りたかった上に食事もする気はなかったので、私も「No money」と言って、その場を切り抜けようとしました。しかし、かなりしつこく、その人は私のことを「ブラザー(兄弟)」と呼び始め、色々としゃべりかけてきました。ただ、本当になにを言っているのか分からないので、「I don't understand.I must go back singapore(よく分かりません。シンガポールへ戻らなければならない)」といい続けましたが、切符を購入する場所、そして、バスに乗る直前までついてきました。なんだか見送られたような気分になりましたが、ようやく、マレーシアを出国することができました。

結局、シンガポールに着いたのは17時過ぎになってしまい、とりあえずお腹がすいていたので、高島屋のフードコートへ向かい、カツ丼を食べました。中途半端な時間に食事をしてしまったので、21時ぐらいにお腹が空くかもしれないと思い、寿司を買い、ホテルへ戻りました。

この日は、夜景を撮影しようと思っていたので、19時くらいまでホテルで休み、それから、また出かけようと簡単な計画を立てていたのですが、インターネットや使用したお金を計算していたら、20時近くになってしまい、急いでホテルを出ました。まずは、シンガポールの象徴でもあるマーライオンとその背景にある高層ビル群を撮影に向かいましたが、その途中にポート・キーを通りかかったので、ついでに撮影しました。それから、ガイドブックに噴水がレーザビームによって彩られるといった情報があり、それも見たいと思っていたのですが、そのレーザビームの最終が21時30分ということだったので、急いでその噴水を見つけて撮影し、ホテルへ戻り、長い長い1日が終えました。
さすがにこの日は、マレーシアでかなりの神経を使い、ずっと歩き周っていたので結構、疲れましたが、その分充実感もあり、良い思い出になりました。

 ※2009年4月2日:当時の文章を読み返してみると、読みづらい部分が多数あったので表現を一部、変更しました



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