2011年に開館した二二八事件を伝える歴史館「二二八国家記念館」 |
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■インフォメーション
※住所、営業時間、入場料については公式HPやガイドブック(旅行サイト)を参照にしていますが、変更になっている場合や入力ミスも考えられるのでご自身でも再度確認することをお勧めします。電話番号につきましてもご自身で確認下さい。 |
■紹介
【2011年に開館した二二八事件を伝える歴史館】
台北植物園の斜め向かいに位置する二二八国家記念館は、2011年2月28日に開館した二二八事件を伝える歴史館で、二二八事件で亡くなった人達の名誉回復運動を目的として運営されています。なお、建物自体は日本統治時代の1931年に「台湾教育会」として建てられた歴史的建築物で、三級古蹟にも指定(1993年)されています。
館内は3階建てですが、メインの展示室は2階にあり、二二八事件に関する貴重な資料や写真が数多く展示されています。展示室の詳細については、中国語と英語のみではありますが、公式HPに720度館内を見渡せるページ(トップページの簡介→720度環景介紹をクリック ※2016年1月10日現在)があるので、そちらを参照下さい。
ちなみに二二八和平公園内にも、同じく二二八事件に関する歴史館の「台北二二八記念館」がありますが、その台北二二八記念館以上に、より被害者の人物にスポットを当てて構成されている感じがしました。
決して観光名所ではありませんが、台湾の歴史を知る上では欠かせない場所なので、歴史に興味のある方には必見です。なお、二二八事件の概要については簡単ではありますが、下記にまとめましたので、ご存知ない方は参考にしていただければと思います。
[二二八事件とは?]
終戦後に中国大陸から逃れてきた蒋介石率いる官僚や軍(外省人)と、もともと住んでいた台湾人(本省人)との大規模抗争のことで、1947年2月28日に勃発しました。
(さらに細かく説明すると) 日本が敗戦し台湾を去った後、中国の覇権争いで毛沢東(共産党)に敗れた蒋介石(国民党)が、200万人以上の官僚や軍を率いて台湾に流入し、台湾の実権を握るようになりました。しかし、官僚らの汚職・腐敗などから経済状況は著しく悪くなり、治安も悪化していきました。
これに対し、もともと住んでいた本省人の人達は、日本の統治期の方がまだマシだったと不満が高まり、「犬去りて豚来る」とまで揶揄されるようになりました。この犬というのは日本で、豚は国民党(外省人)のことですが、「犬はまだ番犬などで役に立つが、豚は食べて寝るだけ」という意味をあらわしています。
そうした中、1947年2月27日、国民党の取締官が台北でヤミタバコを売っている女性を見つけ、その女性を殴りつけた上、商品や所持金を没収する事件が発生しました。さらには集まった民衆に対しても発砲し、その一人が射殺されるという事態にまで至りました。これをきっかけに本省人は国民党への不満が爆発し、翌28日にデモ隊を結成して市庁舎へ押しかけました。しかし、国民党側は機関銃を向け、無差別に非武装のデモ隊に発砲し、多くの市民が犠牲となりました。これが二二八事件になります。
その後の詳細までここで紹介すると文章が長くなってしまうので、興味のある方はwikipediaや他のサイトを参照下さい。 |
■フォトギャラリー
二二八国家記念館の石の看板です(2015年6月撮影)
二二八国家記念館の裏側部分です(2015年6月撮影)
二二八国家記念館の入口です(2015年6月撮影)
二二八国家記念館の観覧案内です(2015年6月撮影)
館内の風景です(2015年6月撮影)
二二八事件に関する資料が多く展示されています(2015年6月撮影)
こちらも展示物の一つです(2015年6月撮影)
世界の歴史博物館についても紹介されています(2015年6月撮影)
原爆ドームに関する展示物です(2015年6月撮影) |
[記事作成日]2016年1月10日
※2015年6月に訪れた時の体験を基に作成しています。
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