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【住所】北海道札幌市中央区南3条西1丁目 |
【最寄駅】地下鉄各線「大通」駅より徒歩5分~10分、地下鉄東豊線「豊水すすきの」駅より徒歩数分 |
【公式HP】http://www.tanukikoji. or.jp/teikokuza/(閉館したため、現在は開けません) |
【座席数】帝国座会館1(507席)、帝国座会館2(208席) |
※データは閉館時のものです
紹介
帝国座会館は、かつて北海道札幌市中央区狸小路1丁目にあった映画館で、1902年に建てられた興行小屋「札幌亭」がその始まりです。その後、何度か名称が変更になり、1920年に建物も改築され、1938年に天野興業へ経営が引き継がれ、帝国座という名称になりました。
1954年には地下にあったレストランを改築し、全国初の地下劇場として帝国地下劇場(1970年にスカラ座と改称。後の帝国座会館2)がオープンし、二館体制となりました。1975年に火事によって二館とも焼失するという事態も発生しましたが、翌年には再建され、豪華な劇場へと生まれ変わり、多くの人に親しまれてきました。(参考文献:さっぽろ文庫『札幌と映画』、『北海道新聞・夕刊(2003年9月16日付)』)
しかし、2003年9月5日、同館を経営していた天野興業が破産したことに伴い、「都合により当分の間、休館いたします」の紙が貼られ、そのまま再開することなく、閉館となりました。
外観は商店街の中にある老舗ならではの雰囲気はありましたが、看板が綺麗なせいかそこまで古いという感じはしませんでした。
劇場内はロビー、通路、劇場の椅子、カーテンロールなど劇場内全てにゴージャスさがあった他、昭和から続く老舗らしい独特な雰囲気も兼ね備えていました。特に帝国座会館1(2階)の方は、全国的にも数少ない500席を越える大劇場で、あまり面白くなさそうな映画であっても「帝国座会館で上映するなら見に行こう」とそんなふうに思える映画館でした。
ただ、座席が緩やかなスロープの為、前に人が座ると見づらいという難点もありましたが、後方の真ん中辺りの一列だけ段差があり、私はいつもそこで見るようにしていました。スタジアム方式が主流になった今、前に人が座って見づらいということはほとんどなくなりましたが、そういうことを気にしながら見ていた時代も今となっては懐かしさを感じます。
なお、下記で紹介している写真ですが、突然の休館(閉館)だったため、休館後に撮影したものしかなく、劇場内にいたっては残念ながら撮影する事すらできませんでした。ただ、その代わりにコピーではありますが、TOHOグループのスタンプラリーや入場券の半券、帝国座会館の名前が入った広告なども掲載しています。
[個人的な話]
私がこの映画館に初めて訪れたのは2001年4月17日で見た映画は「スターリングラード」でしたが、それから休館となる2003年9月5日まで「JSA」「タイタンズを忘れない」「千と千尋の神隠し」「ビューティフルマインド」「8mile」など14作品ほどここで鑑賞しました。最後に訪れたのは休館となる4日前の2003年9月1日で、その時見た「ハルク」がここで見た最後の映画となってしまいました。
私にとってこの劇場は、札幌で初めて見た映画館ということもあり、一番思い入れのある映画館だったため、休館の発表があった当時は非常に残念でした。取り壊されてしまった今、二度とこの劇場に訪れることはできないですが、いつまでも私の中ではNO.1の映画館です。 |
フォトギャラリー
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[記事更新日]2015年7月15日
※2001年~2003年に訪れた時の体験を基に作成しています。
・ページの表示を高速化させるため、2012年8月19日から公開していたグーグル地図を削除しました(2015.7.15)
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