アジア旅行好きによるアジア旅行好きのための「アジ旅Tech」
宿泊Tech
アジ旅Techトップ >> 宿泊Techトップ >> 円高が進んだ際に宿泊費を削減する技


円高が進んだ際に宿泊費を削減する技

更新日:2019年9月23日 公開日:2019年9月23日 ※所要時間:10分~15分




■アジア旅行はツアー派? 個人で手配する派?
いきなりですが、アジアへ旅行に行く際には、ツアーを利用されていますか?それとも航空券も宿泊も自身で手配をされていますか?

私はというとアジアに関しては、2004年に韓国へ行った際は初めてだったこともあり、旅行会社のフリープランを利用しましたが、それ以外はすべて自身で手配をしています。

今はLCCが普及し、宿泊に関してもネットで簡単に予約ができるagodaExpedia楽天トラベルなど、宿泊サイトも充実しているので、おそらく個別に手配して旅行される方も多くなったのではないでしょうか。

ところで個別に手配されている方は、宿泊サイトを通してホテルを予約した際、特に日程の変更などが生じない限り、ずっとそのままにされていませんか?

特に日程などの変更もなければ、もちろん、そのままにするのがある意味、当然ともいえますが、
実は為替が大きく円高に振れた際は、予約しなおすことにより、宿泊費を削減することができます



■予約し直して宿泊費削減とはどういうこと?

agodaExpedia楽天トラベルなど、多くの宿泊サイトでは為替が変動すると、リアルタイムとまでは行かないですが、実は同様に変動しています。

特に最近(2019年9月現在)では、米中の貿易摩擦などから世界経済の減速が懸念され、アメリカが対策として利下げを行うなど、円高に振れることが多々ありました。

ちなみに円高に振れると、海外のホテル代は値下がりします。

では、ここであまり為替に馴染みがない方向けに、円高に振れると宿泊費がどう変化するかを例をあげて説明いたします。なお、今回の例では分かりやすいように米ドルと円を例に挙げます。

まず、6月21日に1ドル=110円の為替レートで50ドルのホテルを予約した場合には、日本円で計算する宿泊費は110円×50で5,500円となります。その後、円高になったと仮定し、8月21日に1ドル=100円にまで進行したとするとどうでしょうか。日本円では100円×50で5,000円となります。



これは単純な例ですが、1泊500円の差が生まれています。もし、これが5泊であれば、2,500円の差になります。

ここで再度、予約をしなおせば当初よりも2,500円お得になります。予約のしなおしは10分もあればできるので、上記の例でいうと、たった10分の作業で2,500円分浮いたことになります(笑)。

もちろん、実際の為替レートでは一気に短期間で10円進むことはほとんどないですが、このように円高が進むと宿泊費が下がり、これは宿泊サイトの料金にも反映されていきます。

ちなみにアジアの場合は、日本円と直接取引していない国が多く、例えば韓国の場合では裁定為替レートという米ドルとの相場を利用して間接的に算出されます。そのため、円とウォンの為替レートは、ウォン・ドルとの為替、円・ドルとの為替によっても影響され、仮にドル高ウォン安、円高ドル安が同時に発生すると、一気にウォン安円高となり、安く予約ができるようになります。

ただ、あまり複雑に考えると混乱するので、とりあえず、米ドルに対して円高が進んだといったニュースが流れた場合には、再度自分が予約しているホテルが値下がりしていないかチェックするとよいでしょう!



■円高はいつ起きるの?
円高がいつ起きるかを確実に予測するのは不可能に近いです。国内外の金融政策や「有事の円買い」という言葉があるように、社会情勢の影響も大きく受けます。

そのため、既に日程が決まっている場合であれば、円高が一気に進行した時点でとりあえず、ホテルだけは安いうちに抑えておいたほうがよいでしょう。一旦、円高になってもまたすぐに円安に戻るということもあるので、とにかく宿泊費を安く抑えたいという方は「安い料金をセーブしておく」というイメージを常にもっておくことが大切です。

もちろん、キャンセルが無料であることが前提ではありますが、あとからキャンセルもできますし、まだ円高が進むようであれば再度予約をしなおし、さらに宿泊費を削減することもできるので、仮予約のような感覚で予約をしておきましょう。



■注意しなければならない点

ただ、この技を使う際には注意をしなければならない点がいくつかあります。

【その1】キャンセル不可の条件下では技が使えない
これは当然といえば当然ですが、早割などではキャンセル不可を条件に安くしていることがよくあります。もちろん、この場合は一旦、キャンセルすると全額負担となるので、例え円高になってさらに安くなったとしても、この技を使うことはできません。また、キャンセルが可能であっても10日前からキャンセル料がかかるなど、キャンセルポリシーが厳しい宿泊先も存在するので、いつまでにキャンセルすれば料金がかからないのかなど、しっかりと確認しておく必要があります。

【その2】限定クーポン使用時にはそのクーポンが使えなくなる
これは主にExpediaの話になりますが、Expediaでは時々、10%OFFクーポンの案内がメールで配信されてくることがあります。もし、そのクーポンを使用して予約していた場合、一旦予約をキャンセルしてしまうと、クーポンが有効期限内であっても一度使用したとみなされてしまい、無効になってしまいます。

クレジットカード特典でよくある8%OFFは何度も使えますが、2%の差は大きいため、円高になったとしても元の予約のほうが安いというケースもあります。そのため、安易に円高になったからといって予約をしなおすのではなく、割引分も入れて比較する必要があります。

【その3】部屋がなくなる可能性がある
基本的にこの技を使う際は、空室があることを前提に表示されている現在の料金と、過去に予約した際の料金を比較することになるので、自分がキャンセルしても瞬時に部屋がなくなるという可能性はあまりないですが、世界中のどこから予約が入ってもおかしくありません。また、もしかしたら宿側が団体客などの対応で、すぐにキャンセル分を回収してしまう可能性も否定はできません。そのため、先にキャンセルをするのではなく、一旦、二重で予約して、そのあとに最初の予約を取り消すのがベストです。

ただ、支払いのクレジットカードまで一緒だと、宿泊サイトによっては重複エラーがでる場合もあるので、その場合は別なクレジットカードなど条件を変えて予約するか、心配な方は、空室に余裕があるときにだけ、この技を使うようにしたほうがいいかもしれません。

【その4】キャンセル分の返金には時間がかかる場合がある
これは最初に予約した分をキャンセルした際の返金の話ですが、支払いがクレジットカードの場合は、そのクレジットカードの会社を通して返金処理がされます。そのため、クレジットカードの締め日の関係などもあり、返金まで時間を要することがあり、返金がなされるまでは二重で支払いしている状況となります。特に宿泊日数や人数が多い場合は、一時的とはいえ、それだけ金銭的な負担も大きくなるので、金銭的に余裕がないときは注意が必要です。

【その5】現地払いではこの技は使えない
これは当然の話になりますが、現地払いの際にはこの技は使えません。宿泊サイトによっては、現地払いの宿でも日本円に換算して宿泊代を表示している場合もありますが、それは単にその時点での為替レートから算出された金額が表示されているだけとなり、いくら日本円で表示されている金額が安く、そこで予約をしたとしても、あくまでも支払いはその当日のレートとなるので、どうすることもできません。

【その6】頻繁にこの技を繰り返すと宿泊先から連絡がくる
これは実際にあった話ですが、頻繁にこの技を繰り返すと、宿泊先から「何かあったのか」とメールで連絡が来ることが稀にあります。過去に3~4回ぐらい来た記憶がありますが、為替のためであることを伝えると、皆さま、すごく納得してくれます。また、頻繁に利用している宿泊先では、もうそれを当たり前として受け入れてもらっていますし、今ではFacebookでお互いに友達登録をしています(笑)。

この点をどう思うかは人それぞれですが、お金は湧いて出てくるものではないですし、安くなるのが分かっているのに何もしないというのは、やはりもったいないというのが私の考えです(笑)



■円高の恩恵を受ける宿泊サイト

多くの宿泊サイトで連動しますが、サイトによっては反映されるまでにかなりの時間がかかったり、あまり変化のない宿泊サイトもあります。一応、アジ旅Techでは、円高の恩恵を早く受けられ、かつ割引クーポンもあるExpediaagodaを中心に利用し、それ以上にセール等で安い場合には楽天トラベルを利用するいった感じで、使い分けています。

サイト名 特 色 詳細&登録
Expedia
(エクスペディア)
世界で毎月9,000万人が訪れるともされる世界最大規模の旅行サイト。
agoda(アゴダ) シンガポールに本社を置くアジアに強いオンラインホテル予約サイト。
楽天トラベル 楽天グループが運営する日本を代表するオンライン旅行サイト。

なお、先ほども触れたように、宿泊サイトの中には現地払いを中心に扱っているサイトもあります。もちろん、そういったサイトでも日本円で表示される金額は連動して安く表示されますが、現地払いではいくら円高な状況で予約をしたとしても、あくまでも支払いはその当日のレートとなるため、円高の恩恵を受けたい場合は、予約と同時に決済できる宿、もしくはサイトを選択しましょう!

これで以上となりますが、いかがでしたでしょうか。予約しなおすというちょっとした手間はありますが、円高は宿泊を削減するチャンスとなるので、少しでも宿泊費を削減して、その分を食事代に回しちゃいましょう!!

以上、アジ旅Techがお伝えしました!!




 
通信Tech
海外旅行保険Tech
持ち物Tech
宿泊Tech
飛行機Tech
両替Tech


アイブックス学術代行
旅行前や旅行中にレポートに追われている方は上記へご相談を!












JPN-WORLD.COM  FAQ  お問い合わせ
Copyright(c) jpn-world.com all rights reserved. 2019