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           平々凡々便り・60通 2010年2月3日 16:15


■2010年韓国・台湾・関東旅行(9日目)


前回の平々凡々便りの続きですが、今回は長いので9日目だけ書いています。

【9日目(1月26日)】
6時10分頃にホテルを出発し、急いで台北駅へ向かい、なんとか6時30分発の列車に乗車することができました。

列車の中では景色を撮影しようと思っていたのですが、外が薄暗かったこともあり、睡魔に襲われ、台中までの約1時間はほとんど寝ていました。台中から台南までの45分間は、外もだいぶ明るくなったこともあり、目も覚めたことから、車窓からの風景を録画しながら過ごしました(いずれ動画サイトにアップ予定)。

台北を出発して約1時館45分、午前8時16分頃、いよいよ第一の目的である台南に到着しました。早速、観光を始めようと思い、持っているガイドブックと駅にある地図を照らし合わせましたが、なぜか一致しません。まさか降りた駅を間違えたのかと思いましたが、そんなはずもなく、ガイドブックを横にしたり方向を変えてもどうしても一致しません。

そこで、よ〜くガイドブックを見るとガイドブックにあるのは、私が到着した高速鉄道「台南駅」ではなく、在来線の「台南駅」であることが判明しました。しかも、在来線の台南駅に行くには、無料シャトルバスで40分と書いてあるだけで、それ以上のことは書かれていませんでした。

12時51分発の高雄行きの切符を既に購入していることから、行ったとしてもまた戻ってこなければならず、単純に往復するだけでも80分はロスしてしまいます。またその80分を差し引きすると2時間半ぐらいしか観光もできません。だからといって、ここで黙って時間を待つのも無意味になってしまいます。

どうしようか少し考えた結果、ここまで来て何もしないのはやはり意味がないので、在来線の台南駅に行くことにしました。ただ、何も調べてもいなかったため、どのバスに乗ればいいのかも不明な状況だったので、とりあえず、構内地図を頼りにバス乗り場らしきところへ行ってみました。

するとタクシーの運転手が私に「どこへ行くのか」らしきことを聞いてきたので、私は日本語で地図を見せながら、「ここ(在来線・台南駅)に行きたい」というと「バスだね」と言われました。バス乗り場には一台だけ「台南公園」行きと書かれたバスが止まっていたので、指をさして「OK?」と尋ねるとOKということだったので早速乗車してみました。

バスの発車を待っていると、乗車しているバスを挟むようにして別なバスが二台停まりました。しかも、それぞれ行き先が異なるようで本当に今乗っているバスで良いのだろうかと不安な気持ちになりましたが、ガイドブックを片手に戸惑った様子の欧米人も乗車してきたので、たぶん大丈夫だろうと思い、そのまま乗車することにしました。

バスが出発して30分ぐらい経つと、ガイドブックの地図上を走っていることを確認し、ようやくホッとしましたが、肝心な降り方が分かりません。とりあえずブザーと電光掲示板はありますが、場内アナウンスは中国語のため、押すタイミングも不明です。駅は幸いにも中心部なので他の人も降りるかなと思い、そのまま待ってみると思った通り、他の人がブザーを押し、なんとか無事、目的地に到着する事ができました。

下車後はまず、戻るための高速鉄道「台南駅」行きのバス停が分からないので探すつもりでいましたが、先に在来線の台南駅の中に入ってみることにしました。そこには列車の時刻表があり、それをよく見てみると在来線でも高雄駅まで107元(300円ぐらい)で行ける事が分かりました。所要時間も特急にあたる自強線で30分ぐらいだし、事前に購入していた切符も300円程度だったので予定を変更して、ここから高雄駅まで行くことにしました。

これで時間も気にせず、安心してガイドブックに載っている観光名所巡りを開始しましたが、老若男女問わず自転車感覚でバイクを乗る台湾なので、道一本渡るだけでも一苦労な状況でいうまでもなく疲れました。

それでも何とかある程度は巡り、最後は「花見小路」という日本料理店で昼食(カツカレー)を食べ、12時20分頃、在来線の台南駅に戻りました。

花見小路で食べたカツカレー
花見小路で食べたカツカレー(2010年1月26日撮影)

駅に到着後はまず、高雄行きの切符を買うため、駅の時刻表を再度確認すると、13時14分発の自強線(特急)がありました。購入方法は窓口と自動券売機があるようでしたが、私は現地で暮らしているかのように旅をするのが好きなのでササッと自動券売機で買ってみることにしました。

しかし、切符は出てきたものの、日本のJRや地下鉄のような小さなタイプの切符で座席番号が書かれていません。自強線は全席指定なので座席が書かれていないと乗る事ができません。仕方がないので、改札口付近の椅子に座っている暇そうな駅員に、筆談で「13時14分の自強線に乗りたい」らしきことを書いてみせると12時51分発の普通列車を乗るように指示してきました。ただ、普通列車では1時間以上掛かり、席も自由席で運賃も安く、これでは自強線の切符を買った意味がないので、しぶしぶ窓口に行くことにしました。

13時14分発という紙を見せて、あとは適当な英語で事情を説明すると、何も言わずにその切符は回収され、座席指定が書かれた切符を渡され、なんとか乗る事ができました。ただ、結局、窓口に行かなければならないのであれば、自動券売機で特急の切符を売っている意味があるのかなと思ってしまいました(笑)

乗車後は、外の風景を録画して時間を過ごし、13時45分頃、いよいよ台湾第二の都市「高雄」に到着しました。まずは高雄駅周辺にある観光名所から巡りから始めましたが、ここでもバイクが多く、道一本渡るのも一苦労で、もう途中で嫌になりました。

とにかくバイク、バイク、バイク・・・。セブンイレブンの前にもバイク。商店街の歩道にもバイク・・・。台湾では車が優先なので、たとえ横断歩道が青であっても、普通にバイクが曲がってきます。急いで横断歩道を渡ろうと走るのも逆に危なかったりもします。一応、その臨場感が伝わればと思い、下記に動画も用意しました。一つ目の動画は今回、高雄市内で撮影したものです。二つ目の動画は4年前に台北市内で撮影したものですが、横断歩道が青であってもいかに渡るのが大変か分かると思います(笑)

高雄市内で撮影(2010年1月26日)


台北市内で撮影(2006年6月12日撮影)

それでもせっかく来たのだからと思い、なんとか巡ることにしました。そうした中、時間も夕方近くになったため、あとは高雄で有名な観光名所である淡水湖の「蓮池潭」を1時間ぐらい観光し、その後は夜景を撮影することにしました。

「蓮池潭」は地下鉄「左営駅」から徒歩10分ぐらいのところにあります。ただ、そこに辿り着くには大きな横断歩道を渡らなければならず、なかなか渡るタイミング(バイクの数が多いため)がつかめなかったこともあり、ここで少し時間を取られました。

それでもなんとか渡り、ようやく「蓮池潭」に入る事ができました。ちなみに「蓮池潭」の広さは周囲約5km、水域面積約75ヘクタールとかなり広い為、一周すると3時間はかかると言われています。

私はとりあえず、ガイドブックに載っている写真の場所だけ行きたかったので、一周する気はなかったのですが、行きたかった場所が半周ぐらいのところにあったので、結局一周することになりました。道には野良犬も結構おり、しまいには道にも少し迷い、かなり大変でした。

結局、ここで3時間近く時間を費やしてしまいましたが、その後は予定通り、高雄の夜景を撮影し、22時12分発の台北行きの列車に乗り、23時59分に台北へ到着しました。

ライトアップされた愛河近くの横断歩道
ライトアップされた高雄・愛河近くの歩道橋(2010年1月26日撮影)

とにかくこの日は今回の旅行の中で一番ハードな日でした。日程的にもハードでしたが、それよりもバイクの多さにより、ストレスがたまり、もう台湾旅行はこれで最後かなとさえ思いました。

さて、次回は残りの10日目〜12日目まで書きたいと思います。



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