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第76通 2017年12月03日18:30


■人工知能銘柄のFRONTEO購入

 11月下旬の話ですが、11月28日の日経新聞に『次世代通信「5G」新規参入促す 電波割当に価格競争』の記事が出たのに伴い、200株(平均取得価格1,055円)保有しているサイバーコムが急騰したため、1,112円と1,109円でそれぞれ売却し、その代わりに人工知能銘柄であるFRONTEO(フロンテオ)を100株(729円)購入しました。

 サイバーコムに関しては、その後、11月29日に1,070円で100株買い戻した後、11月30日にも675円(100株)で買っていたPPS(プレシジョンシステムサイエンス)を664円(100株)で損切りし、その資金と合わせてもう100株(1,050円)買戻ししました。

 本当は5G銘柄のアルチザネットワークスも40円以上上昇していたので、一旦、売却して買い直しをしたかったのですが、あっという間にマイナスに転じてしまい、間に合いませんでした(笑)。

 やはり、この値動きを見ると、現時点での5Gの本命はサイバーコムなのかなといわざる得ないですが、11月30日に発表されたアルチザネットワークスの決算が今後を期待させる数値(赤字決算も売上高は前年同期比+91%UP)ではあったので、サイバーコムに一本化はせず、今後も両方保有していこうと思っています。

 PPSに関しては、もともと9月下旬に593円(100株)で購入し、670円(100株)で売却後に675円(100株)で再購入していた銘柄ということもあり、トータル的にはプラスではありますが、ここのところ値動きが弱いのと、6月下旬に出来高を伴って1000円近くまで上昇している銘柄なので、高値圏で保有している人達の節税対策の売りが12月下旬にかけて出やすい銘柄かもしれないと感じ、手放すことにしました。

 さて、今回新たに買ったFRONTEOについてですが、はっきりいって、現時点ではかなり割高な銘柄です。

 肝心な業績も11月14日に発表された決算では、2018年3月期の最終損益が4億1700万円の赤字になるという下方修正も発表しており、それでいて、現時点の時価総額が約269.5億円(12月1日終値ベース)もあります。発行株式総数も約3,800万と多めで、株価1000円でも時価総額が380億円まで上昇してしまいます。

 こういった銘柄にもかかわらず、今回購入した理由は、単純に世間への人工知能の導入が急速に進んできているというのもありますが、人工知能「KIBIT(キビット)」という独自のエンジンを開発しており、りそな銀行や横浜銀行などの金融業界にも導入され、今年6月30日のプレスリリースには、「人工知能KIBIT搭載製品の導入社数が50社を超える」という内容も発表されるなど、大いに期待できると感じたからでした。

 この50社という数字は一見、少ないように感じる人もいるかもしれませんが、業務の効率化や働き方改革が今日の社会におけるテーマの一つになっている現状を踏まえると、人工知能の導入はここから先が本番ですし、アドバンスト・メディアの音声認識と同様、一旦導入してもらえれば、その便利さから簡単にやめたりもできない分野だと思っているので、今後、ストック型に業績が積みあがっていくのではと思っています。

 なお、50社導入のプレスリリース以降も、第一三共株式会社、東洋紡株式会社、キリン株式会社などの導入事例が紹介されるなど、着々と大企業への導入も進んでいます。

 また、医療の分野(診断支援、ヘルスケア業務支援、製薬業界支援、ヘルスケア情報支援など)への導入も進めており、今年の1月には『最先端のゲノム解析技術と人工知能を用いて「がんプレシジョン医療」を実現するシステムの開発に向けた共同研究を開始』というプレスリリースが発表されたり、今年5月にも『愛知医科大学、日本臓器製薬、FRONTEOヘルスケア、「疼痛診療支援AIシステム」の実現に向けた研究を開始』という内容のプレスリリースが発表されるなど、もともと医療関連株が好きな私にとっては、ここも見逃せないポイントでした。

 あとはこの会社のメイン事業でもある、リーガルの世界でAIを活用するeディスカバリ支援ソリューションも、現在は訴訟大国であるアメリカでの事業が中心となっているようですが、今後、eディスカバリー市場規模はどんどん拡大していくとされ、あまり馴染みのない日本やアジアで普及するなんていうことがあれば、かなりの恩恵があるのではないかとも思っています。

 その他にも個人で購入することができる人工知能搭載ロボット「Kibiro(キビロ)」もあり、つい先日、見守り機能が追加されるなど、今後の活用に期待ができそうな感じです。

 今回、入れ替えるように売却した遺伝子検査装置に強みを持つPPSも、日立が大株主となり、市場が大きく伸びることが予想されている遺伝子検査分野ということから、期待しながら保有はしていましたが、遺伝子分野と人工知能の分野を天秤に掛けたとき、人工知能のほうがより身近な分野であるがゆえに、多くの場所でAIが導入された未来のほうが想像しやすい分、今はFRONTEOをしばらく見ていきたいという気持ちのほうが強いといった状況です。

 ただ、PPSを売却したことにより、保有しているバイオ関連株がファーマフーズしかなくなってしまったので、今後、200株保有しているソルクシーズを株主優待権利取得後(12月下旬)に100株売却し、前に保有していたiPS関連のリプロセル100株とファーマフーズ100株買い増し(創薬期待ではなく、通信販売事業への期待w)する方向で考えています。

 その後(来年)は、今年のように積極的に売買するのも楽しいのですが、その反面、相場が開いている9時から15時まで画面にかじりつきになってしまい、他のことができなかったり、休日があっという間に終わってしまう感じになるので、値を戻しやすい新聞ネタやたいしたことのないIRで急騰した時以外は、あまり動かさずにじっくり運用していこうかなと思っています。




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