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第13通 2015年9月27日15:30


■2015年トムソン・ロイター引用栄誉賞発表

 9月24日の話ですが、ノーベル賞の前哨戦ともいわれるトムソン・ロイター引用栄誉賞が発表され、日本からは医学・生理学分野において、「小胞体内の変性タンパク質の検出と修復によるメカニズムを独自に発見」をテーマにした森和俊氏と、「制御性T細胞と転写因子Foxp3の特性と機能に関する独創的な発見」をテーマにした坂口志文氏の2名が受賞しました。

 そうした中、アメリカの利上げが先延ばしされたことや、中国経済をはじめとする世界経済の先行き不安から、不安定な相場が続いていますが、自分が保有している銘柄については、全体的には含み損ではあるものの、8月以降に入れ替えた銘柄はほぼプラスで推移しており、状況は悪くないです。

 ノーベル賞期待で買ったコスモバイオは、ノーベル賞関連とは別のニュースで一度ストップ高となりましたが、相場環境がよくないこともあり、値を戻してしまい、現在は買値より25円高い、1125円となっています。

 明日以降はノーベル賞も視野にいれた相場を期待したいところですが、コスモバイオが動いてくれるかは機関投資家次第なので、静かに見守りたいと思っています。

 あと、コスモバイオとは別にもう一つひそかに買っていた免疫細胞治療のメディネットの値動きも期待しています。メディネットはもともと株を始めた当初に60000円×2株(100分割後の現在に換算すると600円×200株)持っていたのですが、バイオ銘柄特有の大赤字銘柄ということもあり、バイオバブルがはじけた後から下落が止まらず、半値になり、損をした銘柄でもあります。ただ、その資金でファーマフーズを買い、いくらかは取り戻せているので、まったく後悔はしてはいませんし、売却後も変わらず期待はして監視を続けていました。

 買値は161円×100株ですが、なぜ、今買い戻したかについては、まさに今回、トムソン・ロイター引用栄誉賞を受賞した坂口志文氏に対するノーベル賞受賞への期待からです。

 今年3月にノーベル賞の登竜門とされるガードナー国際賞2015を、「オートファジー(自食作用)」の仕組みや機能を解明した大隅教授が受賞したと前回の日記で紹介しましたが、その後に坂口氏も同時に受賞していたことを知り、8月末に購入していました。

 メディネットと直接的な関連性があるかは、先端医療に対して素人のような私では判断がつきませんが、広義にT細胞は癌細胞を攻撃する役割をもち、免疫細胞療法に欠かせない存在ですし、メディネットのホームページでもT細胞という言葉が数多く登場しているので、少しは関連性があるのではと思っています。
 また、来月には西川博嘉・坂口志文の両氏が著者となっている『がん免疫療法のメカニズム解明と臨床への展開 がんと免疫』という本も出版されることから、もし、今回ノーベル賞を受賞すれば、世間一般的にはまだあまり馴染みのない免疫療法が世に知れ渡っていく可能性もあり、そういった面からも期待をしています。

 メディネットの現在の業績面に関しては、若干心配なところもありますが、9月25日にはiPS細胞を用いた免疫細胞治療の共同開発について東京大学と基本合意したという大きなニュースもあり、しばらく保有してみるつもりでいます。

 ただ、業績を伴わずに何かの期待だけで大きく株価が急伸した場合は、業績が赤字であればあるほど、必ずといっていいほど元の値に戻るということを、これまで何度も経験してきたので、その時には一度売却して値を戻した時に買い戻せればと思っています。







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