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■アールテック・ウエノ上場廃止へ
1ヶ月程前に期待して購入した創薬ベンチャーのアールテック・ウエノですが、8月26日の夜に米医薬品メーカーのスキャンポ社にTOB(公開買付価格1900円 ※買付期間8月27日〜10月13日)され、上場廃止になるというニュースが入ってきました。もともとアールテック・ウエノは、スキャンポ社の医薬品をすべて製造しており、経営権もスキャンポの創業者が握っていました。そして、今回スキャンポ社は将来を見据えてアールテック・ウエノを100%子会社化することを決定し、アールテック・ウエノ側もそれに賛同したことから、TOBが決まったようです。
正直なところ、発表当時、漠然と買収されるということは分かりましたが、結局、自分の株がどうなるのかがよく分かりませんでした。そこで、色々と調べてみるとTOBに応じて手続きをすれば公開買付価格である1900円で必ず売れるということが分かりました。
私が1ヶ月前に買った株価は1629円でしたが、ここ最近の株価暴落で発表当時は1278円まで下落していました。この発表受け、市場も昨日はストップ高の1578円で引け、本日も1900円にさや寄せしたかっこうとなり、1883円で引けていました。
ただ、TOBに応じて1900円ぴったりで売るには野村証券の口座を開設しなければならず、かなりの手間と時間がかかるようであっため、私は朝一に1890円にて市場で売却しました。10円分もったいないという見方も出来ますが、まだ多くの銘柄が暴落前の株価に戻しきれていない状況だったので、10円のために時間をかけるよりも、まだ安いうちに他の銘柄を買った方がお得だろう思い、そうしました。
そして、今回その資金で新たに購入したのが、臨床試験薬を販売するコスモ・バイオ100株(買値1100円)と、今月一度手放した水素関連で期待のNFKホールディンス100株(買値93円)、既に保有しているファーマフーズ100株(買値316円)と昭和ホールディングス100株(買値104円)をそれぞれ買い増ししました。残りの余った約27000円分は利益として自分の貯蓄用の銀行口座に送金することにしました。
ちなみにコスモ・バイオはノーベル賞相場に備えて購入したものであるため、2ヶ月以内に売却する可能性が大です。実は昨年も夏頃にKlabを売却してコスモ・バイオを買おうか迷ったほどで、2013年には4000円、2014年にも3000円近くまで秋の時期にノーベル賞獲得への期待で上げている過去があります。
その大きな理由として、「オートファジー(自食作用)」の仕組みや機能を解明した大隅・東工大特任教授と水島・東大教授が2013年、2014年共に生理学・医学賞候補にあげられたためであるのですが、実はそのオートファジーという技術を扱っている会社がコスモ・バイオなのです。
しかも、今年に至ってはノーベル賞の登竜門とされるガードナー国際賞2015を大隅教授が受賞しているので、個人的にはノーベル賞が発表される秋に近づくにつれて、昨年以上の思惑相場があってもおかしくないのではと思っています。
仮にその相場が来なくても、バイオの商社としてiPS細胞関連でもともと期待はしている会社なので、買値を下回らなければ、しばらく保有していてもいいかなと思っています。
今回のアールテック・ウエノのTOBは短期的には株価もジャンプアップし、結果として27000円分を利益として得ることはできましたが、創薬ベンチャー企業の中では数少ない黒字かつ高配当の企業だっただけに大変残念な結果となりました。そのまま上場していれば、1900円という安い株価ではなく、今年大相場を繰り広げている同じく創薬ベンチャーのそーせいと同じように、いずれ大化けしていたと思っています。
また、株価だけでなく、ライセンスアウト期待へのワクワク感や目に関する分野の話も楽しみにして購入していたので、その楽しみがなくなってしまうのも残念です。
今後、創薬関連はどうしても長年創薬一本で続けてきたアールテック・ウエノと比較すると見劣りはしてしまいますが、今回買い増ししたファーマフーズに期待していこうと思っています。
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