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■日経平均7日ぶりに反発
本日の東京株式市場ですが、前日比570円13銭高の1万8376円83銭で取引を終えました。昨日、中国が発表した金融緩和や上海市場が堅調だったこもあり、大幅上昇となりましたが、昨晩寝る前に大幅高で推移していたニューヨークダウ平均が、朝起きたら204ドルも下げて取引を終えていたので、正直どうなるかと思っていましたが、とりあえず下げ止まって良かったです。今後もまだまだ中国の影響は受けて乱高下しそうですが、それと同時にアメリカの利上げ問題にも注視しなければならないのかなと思っています。
過去の歴史を紐解くと1987年に起きたブラックマンデーも原因は諸説あるものの、一番の原因は利上げ問題だったと言われています。
当時、ドル安によるインフレに苦しんでいたアメリカと通貨高が深刻化していたG7の間で、さらなるドルの下落は世界経済の悪化に繋がる恐れがあることから、ドル安に歯止めをかける為のルーブル合意を発表していました。しかし、そうした中、西ドイツが自国のインフレを防ぐために短期金利の引き上げに踏み切り、それにより、アメリカも利上げをするのではないかという思惑が生じて、ブラックマンデーにつながったとされています。
今回は当時と状況は違うにしても、アメリカが利上げをすることによってドルが強くなることから、世界にばら撒かれた資金が各国の市場から回収され、ドル高=他国通貨安になってしまい、結果として各国ではインフレになってしまうという思惑があります。また、アメリカ自身も預金金利が上がる一方でローンをはじめとする貸出金利が上がり、企業も資金調達のコストが上昇し、個人・企業ともにお金が借りにくくなります。さらに輸出企業の多くはドル高により収益が減少し、結果として株価も下落する恐れがあるので、株式から預金へと資金が流れ、お金が世の中に回らなくなる恐れが出てきます。
もともと一般的に利上げをする目的は自国のインフレの抑制とお金の供給を減らして経済の過熱感を抑制することであるので、これらの懸念は当然のことではありますが、それが出来るほどアメリカ経済が良いともいえないですし、世界経済という観点からみても、新興国へのインフレを引き起こしかねないので、やはり警戒せざるえないと思います。
昨日だったか一昨日だったか、報道ステーションの古舘キャスターが今回の上海株暴落はある意味それに待ったをかけたようだと言っていましたが、まさに私もそんな印象をもっており、今後の動向に注目しています。
さて、話が変わりますが、実は本日一部の銘柄を入れ替えました。今年株主総会に参加した東理ホールディングス100株(売値90円)と大化け期待で持っていたジェクシード100株(売値89円)を売却し、理経という銘柄を100株(買値176円)購入しました。
東理ホールディングスはたまたま都合が良かったので株主総会に参加はしたものの、特に思い入れがあったわけではなく、前に会社四季報で【変貌】と紹介されていたので少し保有してみようと思って購入しただけの銘柄でした。低位株の中では教育事業が好調で業績もよく、配当も僅かながらあり、今後も期待はしていますが、発行株式数が9300万株もあり、株価が上昇しにくいという点があることと、少子化が進む将来において、どこまで教育事業の好調さを保てるかが自分の中でなかなかイメージすることが出来ず、売却することにしました。
一方のERPコンサルタント事業を展開するジェクシードは、時価総額がわずか14億円ほどしかなく、大きなニュース一つで大化けする可能性を秘めた、まさに宝くじ感覚で持っていた銘柄だったのですが、それ以上に理経が欲しくなり、購入資金に充てるため、売却しました。
そして、今、その売却したジェクシードのホームページを覗いたところ、ここ3ヶ月間、セミナーの案内位しかニュースを出していなかったにも関わらず、私が売却した日に限ってソフトバンクと代理店契約を締結するというニュースが掲載されていました(苦笑)。売却してしまったのでもう関係ないですが、今すぐに影響はなくても、将来的には業績に繋がるなかなかいいニュースだとは思います(笑)。
さて、今回買った理経という銘柄ですが、今回初めてではなく、今年の春にも3日間ほど保有していました。実はその時はジェクシードが一時期に200円近くまで上昇し、以前から注目していた理経の株価に追いついたので、そこで一旦入れ替えました。ただ、その後、ジェクシードが140円位まで下がった為、再度、理経を売ってジェクシードを買い直し、現在に至っていました。
その時の理経は3Dプリンタ、リチウムイオン電池、防災関連銘柄として注目していたのですが、今年6月にマイナンバー対応パッケージ「My Attack Board」の受注を開始した他、7月にはアメリカのドローンシールド社と新規販売代理店契約を締結するという大きなニュースがありました。当然、その頃には株価も300円を越え、買うに買えない状況になっていました。しかし、今回の下落相場により、買いやすい値段まで落ちてきたので購入することにしました。
マイナンバー市場の規模は2019年には3兆円になるともいわれていますし、ドローン市場の規模も2020年以降は世界で10兆円を超えるともいわれているので、今後、株価だけでなく、マイナンバーとドローンが世の中にどう普及または影響を及ぼしていくかということも、関心を持ってニュースを見ることができるので本当に楽しみです。
現在の理経の収益性はまだまだ低いですが、配当金も出していますし、とにかく材料が豊富なので、株主総会にも参加しながら、しばらく保有してみようと思っています。
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