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第10通 2015年8月23日16:50


■ニューヨーク・ダウ平均1日で530ドル下げる

 8月21日のニューヨーク市場ですが、前日より530ドル94セント安い1万6459ドル75セントで取り引きを終えました。1日で530ドルも下げたのは2011年8月8日以来のことですが、シカゴ日経225先物もそれに引きづられて前日より460円安い18970円となり、節目の19000円を割り込んで取引を終えています。

 一日でここまで下げた要因は、中国を発端とする世界経済減速への警戒感からといわれていますが、それ以外にも糸口がつかめないタイのテロ問題、北朝鮮が準戦時状態の宣言したことによる地政学的リスク、アメリカの金利引き上げへの警戒感、週末のリスク回避といった売り要因が重なったこともあるのではないかと思っています。

 この流れでいくと週明け24日(月)の株価への影響も避けられず、どの銘柄も窓を空けて下落してからのスタートになりそうです。ただ、ここ連日の下げから既に売られすぎの局面に入っているのも事実なので、そろそろセリングクライマックス(売り尽くし)を迎えて、反転してもいい頃ではないかと思います。逆にまだ下げ止まらないようであれば、それはそれでいい勉強だと思って、静かに見守りたいと思います(笑)。

 さて、私が保有している銘柄ですが、8月の決算発表はジェクシードと小僧寿しが下方修正を出したものの、あとは無事通過しました。特にその中でも良かったのが、タイやカンボジアなどのASEAN地域でファイナンスやリース事業を展開する昭和ホールディングスで、まだ第一四半期なのに既に当期純利益が通期計画の88%に達成するという驚異の進捗率を見せてくれました。
 もともとここの子会社であるウェッジホールディングスの株を2年近く持っていたのですが、今年の春の上昇過程で買い戻しに失敗して買えなくなったので、期待度は落ちるものの、安く買える親会社(昭和ホールディングス)を80円×200株で購入していました。
 現在の株価は113円(8月21日終値)で、決算発表時から比べるとタイのテロ問題や地合い悪化もあり、20円近く下落はしていますが、時価総額がわずか56億円程であることやASEANへの将来性を考えれば、中長期的には今は買い場だと思っています。
 一応、この会社が今年6月に発表したアクセスプラン(中期経営計画)では、2018年3月期の目標が当期純利益20億円となっているので、もし、本当にそれが達成できるのであれば、その時の時価総額は単純計算で20億円×PER15倍で300億円が適正値となり、株価に換算すると約600円になります。もちろん、タイの情勢不安や異常気象による洪水のリスクもある地域なので不確実性要素を含んではいますが、個人的には目標の半分でも達成してくれれば万々歳だと思っているので気長に待っていようと思います。

 他の銘柄については、ゲーム会社のKlabは残念ながら1ヶ月前に配信した「BLEACH -Brave Souls」がiPhoneトップセールランキングで30位台まで低下してはいますが、9月には共闘機能が追加されるので巻き返しに期待しています。また、海外ドラマの「Glee Forever!」のゲームも9月以降に世界配信される予定で、FOXもそれにあわせてニューヨークのタイムズ・スクエアやgleeの俳優のSNSを利用して大規模な宣伝をしかけるようなので楽しみな状況です。
 
 あとは、バイオベンチャーのファーマフーズが8月21日に機能性素材である「GABA」配合のサプリメントが今年4月から始まった新制度の機能性表示食品として消費者庁に受理された他、2年連続で株主総会に参加している音声認識のアドバンストメディアもつい先日、自分の身近なところで会話をテキスト化する「AmiVoice」のソフトが導入されていたのを目にしたので、目先の株価は気にせずに気長に開花するのを待ちたいと思っています。




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